常食系は「飽きの来ない、いつもの味」っていう感じ。私はそうした地元になじんだ店を常食系と呼んでいます。最近はそういう中華のお店を『町中華』って言ったりしますよね。地味だけど大切なお店です。
こちらは静岡市葵区新富町の康華飯店（こうかはんてん）さん。写真の奥が薩摩通り。写真右手はウェルシアの駐車場。私が勤める大五通商から、歩いて7～8分くらいの場所です。
昼時は地元のお客さん、おじちゃん、おばちゃん、家族連れでいっぱいです。常連のサラリーマンも多い。かなり混んでいますから、ゆっくり食べる時間のないときは諦めた方がいいです。
ショーケースのお値段を見ていただくと分かる通り、お安いんです！有難いなあ～。
いつも注文する「Cセット（940円）」。サラダ付きがありがたい。
大好きな餃子とか酢豚定食とか、「今日こそはCセット以外にするぞ！」って思っているのに、いざ注文する時になると、ついつい「Cセット！」と言ってしまう。
その一番の理由は・・・
これです。この玉子チャーハン！この炒飯がすごく美味しいのです！！
グリーンピース（懐かしいでしょ＾＾）と刻んだ叉焼がちょっぴり乗っていますが、チャーハン自体は、これ以上シンプルにしようがないというくらいシンプル。
だって、具は本当に玉子だけですからね。ネギすら入っていないのに、なぜこんなに深みのある味になるのか？！これは食べていただきたいな～
ラーメンは何の変哲もない、昔ながらの中華そば。でも、何の変哲もない所がいいんです。お馴染みのホッとする味です。
あえて言えばチャーシューがいい！ 最近流行りの柔らかい、とろとろ叉焼じゃない！ 脂身のないギュッと歯ごたえのあるやつ。昔ながらの、噛めば噛むほど味が出るっていう叉焼です。
麺はとことん普通の生めん。いつもの麺の香りが鼻に抜けます。このお馴染み感がいいんです。
チャーハンもラーメンも美味しいです。でもね、高級な食材を使った贅沢なものではありません。うま味爆弾が爆発するような、アタック感がもの凄く強い味でもない。だからこそ、飽きも来ず、しばらくすると「ああ、康華飯店のチャーハン食べたいな…」としみじみ思うのです。
皆さんのご近所にも、お気に入りの、康華飯店みたいなお店がきっとあると思います。こういうお店は、地元の人たちが、常連のお客が守っていかないと残って行けません。地元の人にとって、お袋の味に次ぐ馴染みの味のはず。地味ですけど、なくしてはいけない大切なお店です。
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